事故で高級な義歯が取れてしまった

Q、事故で差し歯が取れてしまいました。弁償や治療費はどうなりますか?

僕は若い頃にスポーツをしていて怪我をしたことがきっかけで自分の歯ではなく差し歯を入れています。
つい先日事故に遭ってしまい、僕自身は被害者となったのですが顔面を強く打ち付けてしまったために差し歯が取れてしまいました。
僕が入れている差し歯は通ってるクリニックの中でも最も高級だと言われている素材を使っているので見た目が変わってしまうと非常に困ります。
これから加害者の方への様々な請求をしていくのですが、僕のように高級な差し歯を入れている場合の請求というのはどうなるのでしょうか?

当然ながら新しい差し歯を作るためにもクリニックに行かなくてはならず、むち打ちの治療以外にデンタルクリニックに通うための時間を確保しなければなりません。
仕事を休んだ部分については加害者の保険会社から保証されると思っていますが、歯についてどこまでの保証があるのか心配でなりません。
また、歯の費用のみを弁償されても、クリニックではその他に最低限必要な治療費などがあるので、このような部分についても、加害者からしっかり保証されるのかどうかが気になっています。

保険会社に確認してみたところ、社内で確認してみますと言われたきり連絡がありませんが僕のようなケースでは全てをしっかりと保証してもらうのは難しいのでしょうか?

A、基本的にはすべてが保証対象となっています。

交通事故の被害にあって差し歯が取れてしまったり、折れてしまったりした場合には、加害者側からしっかりとした保証が受けられます。
ただあまりにも高級な差し歯等を使用していると保険会社から保証される金額を超えてしまうようなケースがあるため、このような部分については先方の保険会社にしっかり確認し、例え例外であっても被害者としてはしっかり請求できる権利があります。
また新しい差し歯を作り替える際には最低限必要な治療費などについても請求できるものとなっていますので、このような部分も安心して良いでしょう。

ただし差し歯そのものが非常に高級であった場合には、やはりこの辺りについて保険会社で対応が違ってくることがありますので納得がいかないようであれば、保険会社に対する抗議を行った方が良いです。
わからないことについては弁護士さんに相談すると加害者側がどこまで保証しなければならないのかについてを明白にしてくれますので、そういった弁護士さんへの相談内容などを加害者側の保険会社に提示することによって、最初は保証しないと言っていた内容まで保証してくれるようなケースもあります。

ただし高級な差し歯といっても、インプラント手術などをしているといった場合には手術費用がどこまで保証されるのかについて加害者側と十分な話し合いをする必要があります。
インプラント手術の場合には非常に高額な手術費用が必要になってくるので、どうしても保険会社としては全面的に保証してくれることは少なくなっているので、例えインプラントの土台を埋め込むための手術そのものは保証されても、それに装着する歯そのものは最もグレードの高いものではなく保証会社が定めている上限までしか保証されないことがあります。
そういった場合には保険会社から保証された内容に自費をプラスした上で新しいインプラントによる施術を行うことになるでしょう。(参考:【後遺障害等級認定に特化】交通事故に強い大阪A&M法律事務所

このような部分についても交通事故に詳しい弁護士さんに相談すると、これまでの前例などを教えてくれたりすることがありますから、まずは相談してみることが大切になります。
その上で保険会社側とも円満な話し合いを行い、できるだけ納得できるような形で示談を成立させましょう。

Q、交通事故による保証は美容整形に関しても行われるものでしょうか?

私は先日交通事故に巻き込まれてしまい、こちらが被害者となったのですが、これから治療などを行い加害者側に対しての様々な請求を行っていくといった段階です。
怪我に関してはさほどひどいものではなくむち打ちのみなので、ある程度病院に通院することで症状が良くなることが考えられるのですが、実は私は美容整形をしていて、交通事故にあって整形をしていた一部に支障が出てしまいました。
一重を二重にするための手術をしているのですが、交通事故が起きた際にハンドル部分に顔をぶつけてしまったので手術をした二重部分がとても不自然になってしまいました。

私の場合には、糸を取り除く手術ではなく糸はそのまま残しておく手術をしているので改めて施術をし直さないと今の不自然な状態が続いてしまうことになります。
しかし事故が起きたときに保険会社の方に私自身が美容整形をしていることを伝えておらず、すぐに鏡を見たわけではなかったので私も気づかないままでした。
美容整形をしている場合には、加害者の方に対してこのような部分も請求できるのでしょうか?

また請求した場合に、美容整形をしているということがマイナスイメージになったり笑われたりしてしまうようなこともあるのでしょうか?
家族にも知られずに手術をしたので公になってしまうと困るのですが、自分自身で改めて貯金をして手術を受けるのも経済的に厳しいので、加害者の保険会社からしっかりとした保証を受けたいと思っています。
私のような場合には保険会社からの保証について断られてしまうものですか?

A、美容整形をしている証拠があれば保険会社から保証されます。

まず、美容整形をしていることによって被害者や被害者の保険会社から笑われてしまうということはありません。
近年では、美容整形をしている人も非常に多くなっており、世間的なイメージとしても特別なものではありませんから、さほど心配する必要はないでしょう。
また成人されているようであれば加害者を含め保険会社などとのやりとりに関してもご自身が行っていきますから、ご家族に知れてしまうといった心配もないでしょう。

美容整形をしていることについて、今後の保証問題はご自身が美容整形手術を受けたということを明白にできれば今後改めて手術を行う際の保証についても保険会社に請求することができます。
もちろん怪我によってまぶたの形が変わってしまったということで保険会社としてもしっかりした責任を負う必要がありますから、遠慮せず、責任問題について話し合いをしましょう。
ただし、実際に保証される金額については以前手術を行った時と同じ金額が保証されるのか、今回手術をした際に以前より高い費用が必要になれば、その部分も保証されるのかについては保険会社にあらかじめ確認しておいた方が良いです。

場合によっては以前手術をした時と同じ金額までしか保証されないことがあるので、2度目の手術ということでその分何かしらで費用が高くなることになれば、それに関しては被害者の方が自腹を切らなければなりません。
ただ美しくなりたいと思うために整形手術を行っている人がほとんどですから、このような部分で精神的に受けたダメージは非常に大きくなり、弁護士さんに相談して慰謝料を計算してもらうことで、手術費用などだけではなく比較的高額と思われる慰謝料が支払われることがあります。

慰謝料に関しては保険会社よりも弁護士さんが計算する方が高くなるので、こういった部分でも加害者そして加害者の保険会社に請求していくと良いでしょう。
また美容整形手術をしていたという証拠についてはご自身が手術を受けたクリニックに話をしてしっかりと書類を準備してもらいましょう。